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「大雅頑張れ!」

甲子園球場三塁側スタンドから仲野大雅選手に声援を送る父・雅一さん、千十代さんら家族=8日、甲子園球場(仲野雅一さん提供)

甲子園球場三塁側スタンドから仲野大雅選手に声援を送る父・雅一さん、千十代さんら家族=8日、甲子園球場(仲野雅一さん提供)

スタンドから家族ら声援

 第106回全国高等学校野球選手権大会2日目は8日、第1試合で興南が大阪桐蔭と対戦し、興南の5番右翼手でスタメン出場した仲野大雅選手(3年)=石垣第二中出=の父・雅一さん(47)、母・千十代さん(47)ら家族が甲子園球場の三塁側アルプススタンドで観戦し、夢舞台で躍動する息子の雄姿を見守った。

 スタンドには雅一さん、千十代さん、弟の太惺さん(14)、椋惺さん(8)、那覇市在住の姉・そよかさん(19)のほか、母方の祖母・仲島ふじ子さん(76)ら白保の親族もかけつけ、20人以上の〝大雅応援団〟を結成。興南のチームタオルなどを掲げ「大雅頑張れ」、「まだまだいけるよ」とエールを送り続けた。

 スターティングメンバーの場内アナウンスで鳥肌が立ったという雅一さんは「息子の夢がかなう瞬間に家族全員で立ち会えて本当にうれしい」と感動した様子。県大会から打順を一つ上げた5番での起用に「大役を任されているなと感じた。ボールが飛ぶたびドキドキしたが、そつなくこなして安心した」と笑顔を見せ、「この舞台に立った意義を忘れず、自信をもって次に進んでもらいたい」と今後の飛躍に期待した。

 幼いころの大雅選手を重ねながら見守っていたという千十代さんは「たくましくなった。負けてしまったけどよくここまで頑張った。甲子園に連れてきてくれてありがとうと伝えたい」と奮闘をねぎらった。

 「もともとのんびり屋」の性格で、興南へ送り出した際は「本当についていけるのか」心配だったという。それでも一度も弱音を吐かずに淡々と努力し、数少ないレギュラーの座をつかんで夢舞台に立った。

 「まさか甲子園まで来るとは思っていなかった。仲間や先輩、指導者に恵まれたと思う」と目を細め、「これだけ応援している人がいることを忘れずに、恩返しできるような人になってほしい」と願った。

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