夏の食中毒「予防を」
- 2024年08月08日
- 社会・経済
食品衛生月間出発式後に横断幕を掲げる保健所職員や県食品衛生協会八重山支部の会員ら=7日午前、八重山保健所玄関前
食中毒の予防などを呼び掛けるチラシや普及グッズが市民に手渡された=7日午前、市内スーパー
8月1日から31日までの「食品(食肉)衛生月間」に合わせ、八重山保健所(比嘉千賀子所長)は7日、(一社)沖縄県食品衛生協会八重山支部(赤山丈人支部長)と合同で出発式と街頭キャンペーンを実施した。食品衛生指導員と保健所職員の20人余りが参加し、食中毒の発生防止などの食品衛生思想の高揚を図った。
同保健所によると、県内では昨年1年間で食中毒が29件、うち管内でも1件発生した。またことし4月には市内ホテル内飲食店での大規模な集団食中毒、5月にはウモレオウギガニを食べたことによる食中毒の計2件が発生している。
県内では近年、弁当を原因とする食中毒や加熱不十分な鶏肉料理を原因とするカンピロバクター食中毒が増加傾向にあるという。
同保健所前で行われた出発式で比嘉所長は「予防3原則である『つけない、増やさない、やっつける』対策を心がけ、手洗いの徹底や常温放置しないよう適切な温度管理、十分な加熱処理をすることが大切」と呼びかけた。
赤山支部長は「いよいよ夏本番で食中毒が発生しやすい季節となったが、予防3原則を守り、衛生管理を徹底することが大切。食品関係事業所、消費者に対し食品衛生思想の普及啓発を図っていただきたい」と述べた。
出発式後、参加者らはマックスバリュやいま店、サンエー石垣シティ、タウンプラザかねひで石垣店の3店舗に分かれ、街頭キャンペーンを展開。「食中毒予防をお願いします」などと呼びかけながら市民へチラシや普及啓発グッズを配布した。
同保健所では8月の期間中、▽保健所での啓発用横断幕掲示▽八重山食肉センターでの啓発用のぼり旗設置▽竹富町役場でのパネル展▽食肉処理等事業者に対する食肉衛生講習会・施設監視―などを開催する予定。
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