八重山毎日新聞社

　【与那国】離島防衛を想定した米海兵隊と陸上自衛隊の大規模実動訓練「レゾリュート・ドラゴン（ＲＤ）24」を巡り、訓練地の一つである与那国島で4日、日米双方の幹部が共同記者会見を開いた。陸上自衛隊西部方面総監の荒井正芳陸将は「安全保障環境が厳しさを増す中、島しょ部での連携は極めて重要だ。日米同盟による抑止力、対処力を一層強化できる」と意義を強調した。

　第3海兵機動展開部隊司令官のロジャー・Ｂ・ターナー中将は、中国による尖閣諸島など南西諸島での領有権主張が「地域の安定を脅かしている」とし「日米両国は侵略を抑止し、備えを確保する体制を強化している」と述べた。

　与那国駐屯地では、昨年のＲＤで石垣島で展開したものと同様の米軍の最新レーダー「ＡＮ／ＴＰＳ―80ＧＲОＵＮＤ　Ａｉｒ　Ｔａｓｋ　Ｏｒｉｅｎｔｅｄ　Ｒａｄａｒ」を展開し、ミサイルなどによる攻撃を警戒する訓練などを実施。日本側約70人、米側約110人が参加した。

　ほかに、日米共同での兵たん訓練、衛生訓練、共同の指揮所開設演習、バルーンを使用した気象観測訓練を実施している。

　訓練は7月28日から始まり、九州・沖縄の自衛隊や米軍施設を中心に8月7日まで実施する。陸自側の参加人数は九州・沖縄の防衛警備を担う西部方面隊など約5700人、米軍側は在沖海兵隊など約3200人。

　与那国での日米共同演習は、2022年11月～12月の「キーンソード23」と「ＹＳ―83」（ヤマサクラ）、昨年10月の「レゾリュート・ドラゴン23」に続き4回目。

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