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「全く違うレースになる」

パリ五輪に向けた抱負を語る新城幸也選手=6月25日、八重山毎日新聞社

パリ五輪に向けた抱負を語る新城幸也選手=6月25日、八重山毎日新聞社

新城幸也 パリ五輪へ抱負

 パリ五輪自転車競技男子ロードレースに出場する新城幸也選手=バーレーン・ヴィクトリアス=は6月25日、石垣島へ帰省した際に八重山毎日新聞のインタビューに応じ、レースへの意気込みなどを語った。今回は前回大会から40人減となる90選手で争われることから「これまでとは全く違うレースになる」と予想。「誰かに任せるというよりかは自分から動かなければならない」と積極的なレースプランを描いている。

 

「勝率は上がる」

 パリ五輪では男女平等の観点からロードレースの出場選手数が大幅に変更。女子が67人から90人に拡大された一方、男子は130人から90人(40人減)になり、1カ国あたりの最大出場枠も5人から4人に狭まった。日本は男女とも1枠のみが与えられている。

 新城選手は出場枠が変動した強豪国の戦い方に変化が生じる可能性を推察。「エースを1人、アシストを3人にするのか、エース2人、アシスト2人にするのかで作戦は分かれてくる。これまでの経験は絶対に生きてくるが、もっと注意しなければならないレースになる」と気を引き締めた。

 ただ単騎で挑む新城選手にとって出走人数の減は好都合。「自転車は1対1ではなく100対1のスポーツ。単純計算だが人数が少ない方が僕の勝率は上がる」とみており、「誰かに任せるというよりかは自分から動かなきゃいけないレースになる」と力を込める。

故郷であり仕事場

 八重山高校を卒業後、単身で渡ったフランスは新城選手にとって「第二の故郷」であり「仕事場」。ただ石垣島のように気が休まる故郷とは違い「勝負する場所」という感覚が強いという。

 「野球少年がアメリカへ行きたいのと同じように、自転車乗りにとってフランスは憧れの場所」。自転車競技を始めるため最初に降り立った運命的な地で日の丸を背負い走る喜びをかみしめる。

 今回が最後と位置づけている五輪。出場選手の中でも最年長に近い年齢だが「ロードは最後まで誰が勝つのか分からない」。これまで培った豊富な経験と強靱な脚、そしてメンタル。すべてをぶつけ勝機を見いだす。

   (﨑山拓真)

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