ライドシェア、8月中旬へ
遊休タクシーを使って2種免許を持たない一般ドライバーが有償で旅客運送サービスを行う石垣版ライドシェアが8月中旬にスタートすることが分かった。石垣市や沖縄総合事務局、沖縄県ハイヤー・タクシー協会などは7月からの実施を目指すと発表していたが、ドライバーが確保できないことからずれ込んだ。
石垣版ライドシェアは、ドライバー不足を背景に公共交通を補完する新たな仕組みとしてタクシーが不足する時間帯の金曜日と土曜日の午後4時から翌朝の午前5時台に運行するもの。
沖総局によると、クルーズ船の寄港や大型イベントなど特別な事情がある場合、自治体からの要請があれば流動的に対応することも可能だという。
タクシーは配車アプリを搭載した予約制。行き先を決めて運行する事前確定運賃を採用。支払いはアプリを通じたキャッシュレス決済のみとなるが、アプリの完成は9月以降となる見通し。
アプリ完成までは、電話などで配車依頼を受けたオペレーターが到着地点までの距離運賃に信号待ちや渋滞などを考慮した係数1・13をかけて算出する。客へは、ライドシェアのドライバーが運転することや運賃を事前に提示する。
市は市議会6月定例会で石垣版ライドシェアモデル構築事業として1050万円を確保しており、市内のタクシー事業者7社に各150万円を予算措置する予定。
同協会八重山支部では、同予算を活用してドライバーの講習費用を助成する方針だが、講習会への参加実績は今のところない。8月の講習会へ参加する意向を示している人がいることから、早ければ8月16日の金曜日からスタートできる見通しだという。
市は今年2月にも石垣版ライドシェアを4月から始めるとしたが、国が指定する規制緩和の対象から外れたことから実現には至らなかった経緯がある。
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