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ことしの豊作に感謝し、来夏世の五穀豊穣…

 ことしの豊作に感謝し、来夏世の五穀豊穣(ほうじょう)や住民の無病息災などを祈願する石垣市内の豊年祭は、7月29日の四カ字のムラプールで終了した▼各地で踊りや旗頭、太鼓などが奉納されたほか、ツナヌミンや綱引きに沸いた。ゆがふ雨に見舞われた地域もあったが、滞りなく行われた。来年もきっと豊作になることだろう▼豊年祭の開催に当たっては、オンプールで各御嶽での神司や氏子らによる祈願。稲ワラを持ち寄っての大綱つくり、さらに、旗頭や太鼓、ツナヌミン、奉納舞踊と、地域の子どもから大人までを網羅した準備が必要。まさに地域を挙げての一大行事だ▼ただ、その裏では、御嶽での氏子の減少や、大綱の材料や人手不足など、厳しい現状もある。今後、現状の豊年祭の継続には、若者たちを中心にどれだけの人が地域行事に関心を持ち、関わるかにかかっている▼そのかぎを握るのが子どもたちの豊年祭への参加。幼少期の参加経験が、大人になってからの地域行事への関わりへとつながるのではないか▼現在、農、畜産業を取り巻く環境は、円安による生産資機材の高騰などで厳しさを増しており、農業従事者の頑張りどころだ。豊年祭の五穀豊穣の祈りが通じたのか、ここ数日、円高が進み、明るい兆しも見え始めている。(下野宏一)

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