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戦争の悲惨さ 伝え学ぶ

平和大使に任命された(右から)宮城彩花さん、宮里咲希さん、玉城蓮さん、宮里和花さん=30日午前、石垣市役所庁議室

平和大使に任命された(右から)宮城彩花さん、宮里咲希さん、玉城蓮さん、宮里和花さん=30日午前、石垣市役所庁議室

来月、広島・長崎へ

 次世代を担う子どもたちに平和の尊さを考えてもらうため、8月に開かれる広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式と長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席する石垣市平和大使の委嘱状交付式が30日午前、市役所で行われた。広島県に派遣される石垣中学校1年・宮里和花さん(13)、八重山農林高校3年・玉城蓮さん(18)、長崎県に派遣される登野城小学校6年の宮里咲希さん(12)と宮城彩花さん(12)が派遣に向けて誓いを立てた。

 4人は中山義隆市長から委嘱状交付と現地で献納する千羽鶴を寄託された。

 広島は8月4~7日、長崎は同月7~10日までが派遣期間。平和祈念式へ参列のほか、広島青少年平和の集い・ひろしま子ども平和の集い、青少年ピースフォーラムにそれぞれ参加する。

 宮里和花さんは「広島の平和祈念資料館で見たことや交流で学んだことを石垣島に戻って周りの人に伝えたい」、玉城さんは「石垣や八重山の戦争の悲惨さを伝えると同時にほかの地域の戦争のことも知って、視野を広げ世界を見ることができるようにしたい」、宮里咲希さんは「長崎県で起きたことや原爆の悲惨さを学び、平和な未来をつくるために私たちに何ができるか考えていきたい」、宮城さんは「派遣先で沖縄戦との違いや原爆の被害がどのくらいあったかなどを学び、たくさんの人に伝えたい」とそれぞれ意気込みを語った。

 中山市長は「平和大使として沖縄のことを向こうで伝えることも大切。現地でいろいろと学んでほしい」と激励した。

 同大使は、ことし4月から約1カ月間募集した「平和を考える」コンテスト(石垣市主催)の絵画部門、作文部門の上位入賞者2人を任命し、広島・長崎へ派遣している。

 

  • タグ: 石垣市平和大使
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