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田盛さん、海外研修へ

県内から初めての海外研修参加者となった田盛悠祐さん(中)に激励金を渡した多宇久光みずほ会会長(右)=30日午前、八重山農林高校校長室

県内から初めての海外研修参加者となった田盛悠祐さん(中)に激励金を渡した多宇久光みずほ会会長(右)=30日午前、八重山農林高校校長室

畜産ティーン育成で県内初

 若い世代に畜産業の魅力と将来性を感じてもらおうと全国の高校生を対象にした畜産ティーン育成プロジェクト事業に八重山農林高校フードプロデュース科3年の田盛悠祐さん(17)が研修参加者に選ばれた。8月4日から9日間の日程でオーストラリアで行われる海外研修に参加する。帰国後は東京や同校での報告会なども開催される。

 同研修は日本中央競馬会の畜産振興事業の一環として行うもので、畜産業が盛んな外国農業を学ぶ機会をつくろうと国際農業者交流協会がオーストラリアのクイーンズランドにある牧場などと連携して実施する。コロナの渡航制限などの影響で海外での研修は田盛さんが県内初の参加者となる。

 田盛さんは、会員制交流サイト(SNS)上で交流のある千葉県の農業高校に通う生徒の勧めで同事業の存在を知り、応募したところ書類選考と面接を経て全国から選ばれる20人のメンバーとして選抜された。

 6月には事前研修としてオンラインで、国内の畜産業の現状やオーストラリアの畜産業におけるマーケティング戦略や持続可能性などについて学んだ。

 8月4日からは現地の大規模牧場や酪農の現場を視察する。

 出発を前にした30日、同校で激励会が行われ、みずほ会から激励金が贈られた。

 親が畜産業を営み、牛のいない生活は考えられないという田盛さんは将来、自分の牧場を持つことが夢。研修では「先進地でアニマルウェルフェア(家畜福祉)について学びたい。畜産を目指す高校生との交流も貴重な機会になる。情報交換や人脈づくりに生かしたい」と話した。

 同会の多宇久光会長は「畜産の先進地で学んだことを母校に持ち帰り、生徒や地域のみなさんに伝えてほしい」と激励。

 中村幸弘校長は「全国の狭き門に選ばれた。学んできたことを発信することで、自分自身もさらに大きく成長する」と研修の成功を期待した。

 

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