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台湾を訪問したことがある読者のみなさんなら…

 台湾を訪問したことがある読者のみなさんなら、あちこちに点在する廟(びょう)に見覚えがあるのではないか。日本のお寺を見慣れた目で眺めると、たたずまいに独特なものが感じられる▼装飾や壁画をじっくりと眺めていると、時間を忘れる。神々がさまざまな表情を見せ、古風なタッチで古い故事が描かれる▼これとよく似たたたずまいをたたえた建物が名蔵嵩田地区で近々完成しそうだ。土地公の廟の仕上げを、台湾系の人たちが手作りで進めているのだ▼台湾系2世の玉木茂治さん(67)=石垣市新川=から、作業の様子を撮影した写真や動画が届いた。作業をする人たちの頭上には真っ青な空と白い雲。いかにも暑そうだ▼コロナによる渡航制限を乗り切り、本場台湾から屋根瓦や飾り付けの調達にこぎつけた(6月20日付の本紙3面)。石垣島の豊かな自然に、土地公廟はどのように溶け込んでいくのだろうか▼廟の整備費用に充てようと、屋根瓦1枚につき、1万円の支援を募る寄付が呼び掛けられている(21日付と23日付の本紙9面広告)。八重山で暮らす台湾系の人たちが寄付しているほか、台湾から志が寄せられることもあるそうだ。資金集めに協力した人たちの名前は屋根瓦に記され、名実ともに、八重山と台湾をつなぐリンクの一部となる。(松田良孝)

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