栄養満点の食事、みんなで

八重農生がつくったジューシーおにぎりを受け取る子どもたち=27日、石垣市健康福祉センター1階パーラーハッピー

八重山農林高校の玉城蓮さん(左)と前花栞奈さん=27日、石垣市健康福祉センター1階パーラーハッピー

農高で収穫した野菜などをふんだんに使用したジューシーおにぎりと漬物
「どんな子どもたちにも、栄養満点の食事をみんなで楽しく食べてほしい」―。八重山農林高校ライフスキル科の玉城蓮さん(18)=3年=らは27日、こども食堂と連携し、石垣市健康福祉センター1階のパーラーハッピーで栄養満点の「ジューシーおにぎり」50食を提供した。同校で育てたパパイヤやナス、黒糖をふんだんに使用、子どもたちから「おいしい」と笑みがこぼれた。
玉城さんは自身も一人親家庭で育ったことから、みんなで食事を食べることの大切さを実感。こども食堂の支援がしたいと、ハッピーパーラー責任者の平良美和子さんに相談したところ、「どんな子どもたちも区別なく、栄養のある島野菜を食べられる」と今回の提供に至った。
同級生の前花栞奈さん(17)の協力を得て、二人で同日午前9時から調理を開始。米4升を炊き、たくさんの野菜をカットした。これまで調理したことのないほどの量だったため「時間ギリギリになって大変だった」というが、「みんなが喜んで食べてくれてやってよかった」とほころんだ。
同こども食堂では、八重山ライオンズクラブから年間を通して提供を受けている米を使用し、毎月第2、第4土曜日におにぎりを提供。普段はふりかけで味付けしているが、今回は農高産野菜を使用したジューシーにした。
おにぎりを食べた王田昇利さん(10)は「パパイヤの漬物がめっちゃおいしかった。ジューシーも普段の味付けよりちょっと濃いめだったのがおいしかった」と笑顔を見せた。
食後は島野菜に関するアンケートも実施。今後、沖縄食材を活用した食育活動にもつなげていく。次回は来月24日に提供予定。島野菜の勉強会などの開催も検討している。
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