八重山毎日新聞社

　沖縄の三大名花はオオゴウチョウ、サンダンカ、デイゴ。世界の三大花木はホウオウボク、カエンボク、シウンボク。このうち石垣で唯一花の見られないのがシウンボク（紫雲木・ジャカランダ）▼南米では街路樹、公園樹として植えられ紫の花が人々の心を捉え、観光客にも大人気だという。本土でも宮崎県日南市、静岡県熱海市がジャカランダで花見の観光客を呼び込んでいる▼石垣市でもこの紫色の花にみせられた有志がジャカランダ友の会（代表安藤由美子・大川出身）を結成、苗を育て普及活動に着手。手始めに写真パネルを作り市内随所に掲示させてもらっている▼健康福祉センターロビーにも掲示されている。同所は各種サークル、団体の会合の場所として人気。そこを利用した昭和23年、24年生まれ喜寿祝い実行委員会（玉城学会長）のメンバーが見て、記念植樹でのＰＲ連携を申し入れた▼世界の三大花木が愛でられる場所として運動公園周辺のカエンボク（火炎木）、ここ健康福祉センター周辺のホウオウボク（鳳凰木）に連ねて同所シード線沿いにシウンボク（紫雲木）を植え育てようと話し合った。うまくいけば石垣島に6つの名花が咲きそろう▼でも名花で地域を盛り上げようにも、島の名勝を結ぶ公道の植栽がこうも荒れ放題のままではね。（仲間清隆）