身近にあると「いつでもできる」と思いがち…
- 2024年07月24日
- 不連続線
身近にあると「いつでもできる」と思いがち。実際に関わらない人や、「興味がない」と感じて足を運ばない人が一定数いる。これは日常生活のさまざまな面でみられる▼京都の人は神社仏閣めぐりをせず、東京の人はスカイツリーにわざわざ行かない。国宝がたくさんあっても、テレビで何度も紹介されても、足を運ばない現実がある▼一方、行きたくても行けない人もいる。例えば、沖縄本島の人が参加したいのは八重山の伝統行事。生まれ島の祭事や祖父母の故郷の行事であっても、仕事のつごうで予定が合わなかったり、住んだことがないため「今更行けない」と二の足を踏んでしまう▼そんな中、在沖縄本島の郷友会は各種イベントで故郷の祭事の一部を後輩に伝えている。小浜郷友会の場合、結願祭で奉納する棒術を若者たちが秋の運動会で披露している▼ただ、運動会で棒術を続けると島で生活していない若者は「棒術は運動会でやるもの」と誤解してしまう。それを見据えて先輩たちは、伝統行事の意義や目的を伝えて指導する▼島内の人は「いつでも行ける」と考えて参加しないことがあるが、島外に住む人には行きたくても行けない現状がある。今週末は豊年祭のクライマックス。伝統行事に参加していない島内の人は一歩踏み出してほしい。(玉津盛昭)
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