毎日毎日あきることなく、げんなりする酷暑が…
- 2024年07月23日
- 不連続線
毎日毎日あきることなく、げんなりする酷暑が続く。行きかう人々の話題はやはり暑さ。「去年も暑かったけど今まで生きてきて今年が一番暑い」。そうそう、誰もがうなずく▼もちろん自身の感覚、体感であるが、気象庁が1カ月以上も八重山に「熱中症警戒アラート」を出しっぱなしにしたのが何よりの証左だ▼その島々には明治中期まで咎人(とがびと)に課する刑罰として炎天下の日ざらしの刑があったという。灼熱の太陽に焦げる苦しみはいかばかりだったか。夏は午後2時から4時間、冬は8時間。今夏の太陽ならなお厳しかろう▼こんなにも暑く、熱い原因はわかりきっている。地球温暖化と気候変動だ。豪雨に干ばつ、山火事。海流や偏西風の蛇行、海面や海水温上昇。スーパー台風。異常気象はもはや人類の智恵の及ぶところではないように見える▼海の向こうでは気候変動を「陰謀」と鼻先で笑う米大統領候補トランプ氏が狙撃事件で「ほぼトラ」どころか「確トラ(確定)」という。欧州でも極右勢力が台頭する。地球温暖化対策はもはや風前のともしびか▼小さな島々で何を叫ぼうと世界へ届くかと笑う人々もいよう。それでも叫び続けなければ、酷暑に身を焼く島々の「日ざらし」がむごくなるばかりではないか。耐えられるか想像してみよう。(慶田盛伸)
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