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ミンサーウエアーを買いに行った。フォーマル用に…

 ミンサーウエアーを買いに行った。フォーマル用にほしいと思っていた。店舗では綿のほかにも涼し気な種類も。1・5倍ほどの値札がついていた。かってに八重山上布だろうと思っていたが違った。上布ならもっと高価になるとは知らず▼上布は苧麻から糸を紡ぐのに3カ月、織るのに2カ月の計5カ月くらいはかかるそう。時間と高度な技術を要するのだから当然▼そんなところへ、八重山上布が国の重要無形文化財に指定され、その保持者「人間国宝」に新垣幸子さんが認定されると19日発表があった。新垣さんの活動で特筆されるのは、括り染め技法を復活させたことだという▼この括り染め。どこにかすりを入れるのかを図面に書き、そしてかすりに入れる糸の数などを計算するなど準備に時間と頭を使い、織るのも難しいという。そのため人頭税がなくなると手間のかかる括り染めをする人が次第に消えたのだそう▼これについて岡本太郎著「沖縄文化論ー忘れられた日本」は「今日なおすべて美しいものは、過ぎた時代の思い出である」と書いており、新垣さんは衝撃を受けた。これが調査・研究のきっかけとなり、かすり織の伝統技法の解明と復活につながったのだ▼先人の苦労に光を当て、自らの創意工夫も加えて昇華させている。(比嘉盛友)

 

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