沖縄の海は美しいと評判だが、地元の人が…
- 2024年07月17日
- 不連続線
沖縄の海は美しいと評判だが、地元の人が潜ってまで確認することは意外と少ない。しかしサンゴ礁やマンタ、色とりどりの魚がみられる海を体験することには思わぬメリットがある▼すこし前に、第十一管区海上保安本部の定例会見に参加する機会があった。職員が全国的な海にまつわる絵画コンクールの募集を呼びかけていた▼どうやら県内の作品は、全国で上位入賞するケースが多いらしい。その理由は「そもそも海がきれいだから」とのこと。カラフルな海が身近にあることは絵画の題材として有利で、この地の利を生かしたいところ▼一方で沖縄の海は危険が伴う。この辺の海では年間50人近くが命を落としている。県警の県議会答弁によると2023年の水難事故は116件あり死者は59人。ことし1月~6月の暫定値は発生件数49件で17人が亡くなった。事故は自然海岸での発生が多い傾向にある。地元の人は素もぐり、観光客はダイビングなどで事故にあうことが多いという▼海上保安本部は海のレジャーを楽しむ際に健康状態に気をつけ、天気予報を確認し、ライフジャケットを着用するよう呼び掛ける▼学校ではもうすぐ夏休みが始まり、八重山観光も夏のトップシーズンに入る。十分な危機管理をしながら八重山の海を楽しんでほしい。(玉津盛昭)
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