大綱引き 大熱戦
- 2024年07月16日
- 芸能・文化
ことし一年の豊作に感謝し、来夏世(クナツユー)の五穀豊穣や村の繁栄を祈願する「豊年祭」の本格的なシーズンが到来した。15日、石垣市大浜地区では大浜公民館(前田島正介館長)によるムラプールが大浜の番所(オーセ)と崎原道路であった。祭事のフィナーレは上村と下村に分かれて行う長さ130㍍の大綱引き。8分36秒の熱戦で下村が勝利し、上村の4連覇を阻止した。石垣市内の豊年祭は大浜村を皮切りに今月末にかけて各地で行われる。
大浜村では14日にオンプール、15日午後1時から神司たちが東の彼方から神々を呼び寄せ五穀の稔りに感謝し来夏世の豊作と安全を願う儀式「カーンスヤー願い」などを執り行った。午後4時から崎原道路を旗頭、イリク太鼓、弥勒、女性会が練り歩きオーセで奉納。神司や公民館役員などがユーニガイ「東節」で世果報を呼び寄せた。
午後5時半から道踊りが始まり、総勢10本の旗頭がオーセ前を埋め尽くすと「世果報雨」が降り始めた。約30団体・千人余りが恵みの雨を受けながら伝統舞踊などを奉納した。
月とたいまつの明かりの下で、勇壮な「ツナヌミン」が終わると辺りは真っ暗に。午後8時過ぎに住民や観光客が参加して大綱引きがスタート。掛け声に合わせて上村と下村で力の限り綱を引きあった。序盤から上村が優勢だったが、6分過ぎに下村が息を吹き返し形勢逆転、一気に勝負を決めた。
下村の大綱責任者・田盛正美さん(45)は「去年も綱が切れて悔しい思いをしていた。ことしはわらも丈夫で先輩方の指導もあり、強い縄を作ることができた」と久しぶりの勝利をうれしそうに話した。
前田島正介館長は「しっかりと豊年祭をすることで、ホーマ村の繁栄、住民の無病息災を祈願できた。これからも伝統文化の継承や発展を積極的に推進していきたい」と述べた。
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