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草野球を再開してしばらくたった4年前の…

 草野球を再開してしばらくたった4年前の小欄で、中学野球部時代に経験した「イップス」を取り上げた。公式戦での悪送球を機に暴投を連発するようになったのだ▼イップスは今まで普通に行っていた動作ができなくなる運動障害。でも35年以上も前のこと。高をくくって草野球に臨んだが、キャッチボールをしてもやっぱりぎこちない。思うように投げられない。送球が安定しない▼このイップス、なかなかにしぶとい。時がたてば治る、というものではない。最近では、心理面だけでなく脳の指令にも原因があるとの研究もあるようだが、治療法はまだ確立されていない▼先日のNHKの番組で、このイップスを乗り越えて1軍で活躍するプロ野球DeNAの徳山壮磨投手(25)が特集されていた。大阪桐蔭高校ではセンバツ優勝、早稲田大学では東京六大学野球最優秀防御率を獲得し、鳴り物入りでプロ入りした▼ところが、1年目の一軍キャンプで違和感を覚え、2年目で症状がピークに。投球を制御できなくなったという▼悩み苦しんだが、正面からイップスと向き合うことに。成功体験の積み重ね、投球フォームの改良、メンタルトレーニングなど、さまざまなアプローチを経て克服した。野球に限らず、イップスに悩む人たちの大きな希望だ。(比嘉盛友)

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