熱中症搬送 最多ペース
熱中症警戒アラートが6月14日から連続して発出されている石垣市内で、熱中症による救急搬送が多発している。石垣市消防署のまとめによると、ことしは7日時点(速報値)で昨年の年間件数30件に迫る「25件」発生。石垣市は、喉の渇きを感じる前に「こまめな水分補給」と、室内では扇風機やエアコンを適切に使用したり、すだれやカーテンで直射日光を防いだりするなど対策を呼び掛けている。
市消防は、熱中症搬送件数が49件と多かった2022年(1~12月)と比較して、同年以上のペースでことしの搬送数が増加していることを懸念。特にことし6月は搬送件数が11件と急増し、7月、8月も増えるとみられる。
特徴としては、65歳以上の高齢者が13人と半数以上を占めており、消防は「高齢者の方は暑さを感じにくく、室内でも熱中症になることもあるので、扇風機やエアコンを適切に使い、涼しく過ごす工夫をしてほしい」と熱中症対策の注意点を挙げている。
また、高齢者と別々に暮らす家族や親せきなどに対して訪問や電話、呼びかけなどを推奨。高齢者と接する際は、体調変化に注意するよう求めている。
男女別でみると、男性が20人と圧倒的に多い。症状はほとんどが軽症だが、中等症、重症者もいる。
頭痛、めまい、吐き気は熱中症の初期症状の可能性があり、作業や運動を中止して、通気の良い場所で体温を下げるなどの処置が必要。制汗シートや冷却材、氷、水で体を冷やし、水分補給も重要。消防は、意識障害(もうろう、様子がおかしい、視点があわない)、ケイレンをおこしている場合は「速やかに119番で救急車を要請してほしい」としている。
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