八重山毎日新聞社

　「今日もまた　あなたの無事故　待つ家族」をスローガンに、夏の交通安全県民運動が11日、県内一斉に始まった。20日までの10日間、飲酒運転の根絶や交通事故防止に向け、活動が展開される。同日夕、石垣市役所で石垣市交通安全推進協議会主催の出発式があり、関係者が交通事故防止に決意を新たにした。

　運動の重点項目は▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保▽二輪車の交通事故防止▽自転車・電動キックボードなど利用時のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底。

　ことし5月末現在、八重山警察署管内で人身事故は30件を超え、死亡事故も1件発生している。

　事故の特徴は、交差点付近が全体の65％を占めている。見通しの悪い交差点での一時停止や安全確認などを怠っていることが主な原因。

　重大事故につながりかねない飲酒運転検挙件数は、5月末時点で22人。

　県内では交通死亡事故が多発しており、県警が緊急アピールで注意を呼び掛けている。

　出発式で同協議会副会長の知念永一郎副市長は「これから夏休みに入り、イベントが続き人々の往来も増え、歩行者が事故に巻き込まれるケースも多くなる。運動の重点項目について確認していただき、家庭や職場で声掛けをしていただくなど、運動を盛り上げていただきたい」とあいさつした。

　八重山署の仲里鍛署長は「事故の分析を行い、交差点や横断歩道での交通取り締まり、飲酒運転取り締まりを強化していきたい」と述べた。

　ダンスを披露した竹の子の森保育園の園児らは「運転手の皆さん安全運転をよろしくお願いします」とＰＲした。

　期間中は二輪車マナーアップ作戦、みなと祭り前夜祭飲酒運転撲滅作戦、レンタカー事故防止啓発活動、飲酒運転・路上寝防止啓発運動などを展開していく。

タグ： 石垣市 ,  交通安全運動