八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

さまざまな自然現象が紙面をにぎわせている…

 さまざまな自然現象が紙面をにぎわせている。1日には6月までしか見られないと思われていた南十字星が石垣島天文台によって初めて7月に入り撮影された▼その後もグリーンフラッシュや天の川、与那国島から見える台湾など貴重な現象が紙面を彩る。八重山の澄んだ大気や光害の少ない暗い夜空があってこそだろう▼晴れた夜は、自宅から空を見上げてみると満天の星が瞬く。宇宙は広大だ。今、見ている星の光は大昔に発せられたものだ▼夏の大三角を形作るベガは25光年、アルタイルは17光年、デネブは1400光年の距離にあるそうだ。われわれが見ているデネブは、飛鳥時代の姿を見ていることになる▼宇宙とは、すべての物質的存在を含んだ時間と空間の広がりだという。最新の研究や観測に基づいて作られた国立天文台の「宇宙図」には、今でも膨張し続ける宇宙の全体像が描かれている▼その中に「人間の材料はどこから来たのか」という項目がある。われわれの体を構成する元素の全ては、宇宙に輝く星から生まれたという。そして地球や太陽、夜空の星もこの元素の大循環の一部として今でも宇宙を流転している。全ての元素は宇宙誕生と同時に作られたものだそうだ。私の右手とあなたの左手の元素は、もしかしたら同じ星の出身かもしれない。(立松聖久)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム