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4月に花蓮で起きた地震の影響で、台湾の主要な…

 4月に花蓮で起きた地震の影響で、台湾の主要な図書館で閲覧の制限が続いている。消火設備やパイプの破損があり、修理を進めているためだ▼筆者がよく利用する国立台湾図書館(新北市中和区)は、利用方法を変更して開館中だ。修理中のフロアにある本は、閲覧を申し込んだあと、数日後に電子メールで通知が届くのを待って、図書館に出向く仕組み▼石垣市立図書館が改修のために長期休館する方針だ(本紙5日付1面)。休館中にも何らかの「対応を検討している」とのこと。コロナ時の経験があるとはいえ、臨時的な対応となれば、職員のみなさんも何かと気を使うことだろう▼各地で図書館の収蔵資料をデジタル化して公開する動きがあり、筆者は生来の不精も手伝って、紙の本を読みに閲覧室を訪れる機会は確実に減っている。しかし、そこへ行かないと見ることができない資料というものもまた確実に存在している▼八重山の人たちが自分で出版した自分史などは島でなければなかなかお目に掛かれない。地方であればあるほど郷土資料の希少性は高くなりがちだ▼その資料に引かれて、思いがけないところから市立図書館にやってくる人がいる。気が早いと自覚しつつも、オーバーホールされた市立図書館の快適な空間をイメージしておきたい。(松田良孝)

 

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