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朝一は、すぐ新聞に目を通す。1面から順に…

 朝一は、すぐ新聞に目を通す。1面から順にローカル記事の見出しを追い、その後、田舎暮らしでは絶対に見逃がせない告別式のお知らせを入念に見る▼最近は天寿全うの高齢者よりも退職間もない方や働き盛りの青壮年が目立つようになった。健康には気を付けよう▼島の付き合いは、不思議なネットワーク(縁・結マール)でつながっていて、葬儀に出向くのは死者との縁が一番ではあるが、故人とは面識がなくても、子や孫が職場の同僚だとか、同好会仲間であるとの事由で参列することも▼次男の嫁と仲が良くて焼香させてもらったと話す移住者も。引っ越し直後は、島の交際は大変だと構えていたが告別式の広告の見方や香典料の目安を教わり、紋切り型ではあるがお悔やみの述べ方などを習ったことで地域へとけこめたとも▼先日、元職場の関係者の告別式のお知らせを見て出向いたが用意した香典を忘れたことに気づいた。家からの連絡で「記名だけで空の香典袋が裏の駐車場に落ちていたよ、近くの店で袋を調達するなら、中身も名前も確認してね」と念押しされた▼というのも直近の法要で「昨日の焼香で同席した人を覚えているか」と問われたことがあったから。「T氏とM氏」と答えたら、両氏も名無しご仏前袋の主は私ではと証言していた由。(仲間清隆)

 

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