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戦争体験者の話を聞く。公的資料や本で調べる…

 戦争体験者の話を聞く。公的資料や本で調べる。話に記憶違いなどがないか確認し、あれば体験者に再確認する。本紙連載「戦後79年 体験者の証言」(6月23日~7月3日)もそんな作業を経た▼今回は竹富町内の体験者が多く取り上げられた。その際、大いに役立ったのが竹富町史だった。先史時代から現代に至るまでを総括的に記述する通史編のほか島編があるのが特徴である▼連載で筆者は「鳩間島」を参考にした。「戦争と鳩間島」の節には全戦没者の氏名、性別、生年月日、年齢、職業、死亡の年月日・場所・原因まで記されている。体験者の話を補強することができた▼町はこれまでに鳩間島のほか竹富島、小浜島、新城島、波照間島の各編を発行し、今年度は西表島編上下巻の「上」を発刊するという▼鳩間島編を例にとると島の概況、自然、歴史と伝承、教育、人と暮らし、祭祀と歌謡、人生儀礼、民間伝承、生業・産業、交通・交易・通信、保健・衛生、鳩間島の方言、娯楽・競技、人物、歴史年表の全15章で構成されている▼まさに、竹富町史編集基本構想が言う「一目で島の歴史がわかるように各島別に篇別し、町民はじめ一般的に広く利用されやすいように」まとめられている。島民には「一家に一冊」の本である。(比嘉盛友)

 

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