八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

身代金要求型のウイルス「ランサムウェア」…

 身代金要求型のウイルス「ランサムウェア」が猛威を振るっている。KADOKAWAグループは6月8日に攻撃を受け、1カ月が経過した時点でも完全な復旧には至っていない。徳島県では14万人以上の個人情報が漏洩。和歌山市や京都商工会議所、京都市、豊田市なども同様の被害に遭っている▼ランサムウェアはデータを暗号化し、その復元と引き換えに身代金を要求する。近年、世界中で多くの被害が発生し対策が求められている▼弊社も数年前、ランサムウェアの被害に遭いかけたが、早期の段階で異変に気付いたことから業務への影響は回避できた▼警戒を強めていても、いつか被害に遭うのではないかとおびえる。システムを最新の状態に保つとともに、従業員のITリテラシーに関する教育も必要だ。鉄壁の防御を築いてもウイルスの添付されたメールを一人が開いてしまえば被害が拡大する可能性がある▼万が一の災害に備えてわれわれが防災訓練を実施するように、情報セキュリティー対策の反復訓練でサイバー攻撃に強い組織の構築が喫緊の課題だ▼攻撃を受けた企業や自治体の担当者のことを思うと胸が痛む。何事もなく動いている時はだれにも感謝されず、いざ問題が起これば針のむしろだ。インフラを支える技術者に感謝の気持ちを。(立松聖久)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム