身代金要求型のウイルス「ランサムウェア」…
- 2024年07月05日
- 不連続線
身代金要求型のウイルス「ランサムウェア」が猛威を振るっている。KADOKAWAグループは6月8日に攻撃を受け、1カ月が経過した時点でも完全な復旧には至っていない。徳島県では14万人以上の個人情報が漏洩。和歌山市や京都商工会議所、京都市、豊田市なども同様の被害に遭っている▼ランサムウェアはデータを暗号化し、その復元と引き換えに身代金を要求する。近年、世界中で多くの被害が発生し対策が求められている▼弊社も数年前、ランサムウェアの被害に遭いかけたが、早期の段階で異変に気付いたことから業務への影響は回避できた▼警戒を強めていても、いつか被害に遭うのではないかとおびえる。システムを最新の状態に保つとともに、従業員のITリテラシーに関する教育も必要だ。鉄壁の防御を築いてもウイルスの添付されたメールを一人が開いてしまえば被害が拡大する可能性がある▼万が一の災害に備えてわれわれが防災訓練を実施するように、情報セキュリティー対策の反復訓練でサイバー攻撃に強い組織の構築が喫緊の課題だ▼攻撃を受けた企業や自治体の担当者のことを思うと胸が痛む。何事もなく動いている時はだれにも感謝されず、いざ問題が起これば針のむしろだ。インフラを支える技術者に感謝の気持ちを。(立松聖久)
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