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23年度、修学旅行148校

今年度の取り組みなどを確認した八重山教育旅行誘致委員会の全体会議=1日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

今年度の取り組みなどを確認した八重山教育旅行誘致委員会の全体会議=1日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

八重山らしさや物価高課題に

 八重山教育旅行誘致委員会(親盛一功委員長、30団体)は1日、2024年度第1回全体会議を石垣市内のホテルで開催し、23年度、修学旅行で八重山を訪れた学校は148校だったと報告した。24年度は新型コロナウイルスの影響が出る直前の19年度と同程度の104校を見込む。近年は、探究型や体験型の需要が増えており、料理へのリクエストもSDGsを取り入れたものなど多様化。旅行のモデルケースを提案しつつ八重山らしい旅行の提案や物価高騰への対応が課題となっている。

 八重山への修学旅行は、新型コロナウイルスのまん延以降、年間数十校と激減したものの、22年度は海外からのシフトで166校と過去最多を記録。人数も2万6596人と2万人を大幅に超えた。今年度は、コロナ前の実績をベースに104校2万959人の入域を見込んでいる。

 23年度は128校2万2331人を見込んでいたが、大阪、兵庫、東京を中心に148校から2万2468人が訪れた。

 会員からは「働き方改革で臨時便の対応が難しく離島への送客に課題がある」「物価高騰で自治体の条例で定められた上限額では八重山まで来られない」「25年に本島で開業するテーマパーク『ジャングリア』の影響が出るのではないか」「波照間島での宿泊の問い合わせがあるが対応できない」「船の便が減り、島内での行程の調整が難しくなっている」などの意見があった。

 親盛委員長は「教育旅行は八重山にとって重要な客層だ。少子化の影響もあり、国内からは限界がある。今後は台湾からの修学旅行の誘致も視野に入れていく必要がある」と述べた。

 会議では、今年度の活動計画も採決。関西、関東での修学旅行フェアへの参加や学校からの視察対応、海上保安庁と連携した講話・視察の受け入れ、会員制交流サイト(SNS)などを活用した広報活動、八重山教育旅行のしおり増刷などを予定している。

 役員改選では親盛委員長が再任された。

  • タグ: 八重山教育旅行誘致委員会
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