まるでどこかの恒例行事の広報記事のように…
- 2024年07月02日
- 不連続線
まるでどこかの恒例行事の広報記事のように読んでしまった。先日の新聞1面トップ記事の見出し「ことしもRD実施へ」である。斜に構えて読むのは当方の悪い癖としても▼サブ見出しに「日米実動訓練恒常化も」とある。ここで略称で使われた「RD」とは実動訓練のことであり、リード記事で略称「レゾリュート・ドラゴン」、米海兵隊と陸上自衛隊が例年実施しているもので、訓練地は石垣と与那国、昨年10月に続いて2回目であることが分かる▼コラムが新聞社の紙面編集にモノ申すつもりはない。あくまでも当方の読み方の問題である。限られた紙面の中で、できるだけ多くの情報を伝える。そのため記事は適格かつ長くならないように。その趣旨も理解する▼別の日の見出し。「夏ボラへ募集」。石垣市社会福祉協議会が今年も高校生夏休みボランティア(通称夏ボラ)を募集する旨の記事。恒例行事化を狙う意図も読める▼RDも単なる略称と読めば異論はない。見出しに引かれて「何だろう」と疑問を持ち、記事を読んで「なるほど」と理解する、そんな「読ませる工夫」もある▼恒例行事の印象に引っかかるのは当方だけか。そんなもやもや感を消せずにいるうち、次のもやもや見出しが。いわく「米兵女性暴行、先月にも」。こんな恒例行事は嫌だ。(慶田盛伸)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。