「お父さん! ぼくに命令ばっかしないで…
- 2024年06月28日
- 不連続線
「お父さん! ぼくに命令ばっかしないで!」。ある日、長男から抗議を受けた。リビングで遊んだ後「おもちゃを片付けなさい」というような内容だったのだが、その言い方が彼にとっては、不服だったよう▼幼い子どもにも自分なりの考えや自尊心は備わっている。それを踏みにじってしまったことを反省した。わが子には感受性豊かに伸び伸びと育ってほしいと思う一方で、思い通りに動いてくれないとどうしても語気が強くなる▼子どもは意思を尊重することで自尊心が発達し、その考えを聞き取ろうとする姿勢が表現力を伸ばす。そして意思を尊重することは信頼関係構築の土台となり、それが自立心の育成にもつながる。頭では分かっていても実践に移すのは難しい▼子どもの成長は親より早い。最近は、そんな悩みを知ってか知らずか「無理しないでいいよ」などと妙な気を使われている▼でも、相変わらず「お片付け」はしない。保育園でも小学校に上がっても人一倍手がかかるわが子。毎朝、校長先生が校門で出迎えてくれるおかげで遅刻気味ながら楽しそうに登校する▼わが子の笑顔が見られるなら、片付けしないぐらい何でもないじゃないか。わがデスクも書類の雪崩がときどき発生。上司に片付けろと言われるまでは、このままでいいかな。(立松聖久)
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