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㈱八重山食肉センター(代表取締役・中山義隆市長)で…

 ㈱八重山食肉センター(代表取締役・中山義隆市長)で屠畜牛の枝肉を保管していた冷蔵庫の冷却装置トラブルで、保管していた13頭分の枝肉が廃棄されることになった(本紙26日付8面)▼同センターの検査で、基準値を超える菌は確認されなかったが、セリに応じる購買者がいなかったという。食用に使用できると判断されているが、業者は販売面でのリスクを考慮し、購入をちゅうちょしたのではないか▼枝肉の廃棄は25日の同センター株主総会で報告されたようだが、もったいないと思うのは筆者だけだろうか。検査で食用に問題がなければ、学校給食にも使用できるのではないか。安価で市民に販売する手もある▼13頭とも地元で肥育された黒毛和種。庶民にとっては高根の花ともいえる牛肉だ。枝肉の所有者8人には総額約1500万円が補償されるようだが、廃棄処分となれば、廃棄費用もかかることになる▼冷却装置のトラブルは、漏電でブレーカーが落ちたのが要因。落雷による停電など不可抗力のトラブルも想定されるだけに、バックアップ電源など対策は必要不可欠だろう▼今後は、セコムなどを導入し、不具合が担当者に直接通知されるシステムを構築するようだが、今回のトラブルを教訓に再発防止に万全な対策を望みたい。(下野宏一)

 

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