アンバサダーに「きいやま」 旅先でのマナー・ルール
- 2024年06月25日
- 政治・行政
石垣島を訪れる旅行者が、旅先でのマナー・ルールに配慮して貢献しながら交流を楽しむ「ツーリストシップ」を島内外に発信するため石垣市は24日、「ツーリストシップ石垣島4ヶ条」の発表と石垣市ツーリストシップアンバサダーにきいやま商店の任命を行った。きいやま商店は①サンゴを踏まない②車の運転はゆっくり③ゴミは細かく分別を④石垣島の日常を守ろう―の4ヶ条を各種イベントやライブの場で伝えていく。
ツーリストシップはスポーツマンシップから着想を得て、旅行者(ツーリスト)と接尾辞(シップ)の造語。一般社団法人ツーリストシップ=京都市=の田中千恵子代表理事が2021年につくり、日本だけでなく欧州などにも広がっていて、旅先で出会う人・自然・文化・建造物などに配慮し貢献しながら楽しむ姿勢や行動を指す。
「石垣島4ヶ条」の具体的な内容は▽海水浴などでサンゴを誤って踏まない▽ゆっくり運転で交差点の一時停止などに気を付けて野生動物の輪禍を防ぐ▽石垣市で定められているゴミ5種類分別の実践▽石垣島で暮らす住民に配慮して水着姿でまちを歩かない、神聖な場所の見学は十分な配慮が必要―など。
田中さんは「一人一人が実践していくことで石垣というまちが住みやすく、訪れた人がもっと楽しめると思う」と普及を呼び掛けた。
中山義隆市長は「オーバーツーリズムは観光客側が引き起こす問題としてではなく、それを起こさせないためにどうするのか地域で考えていく。観光マナーとして必要な対策を講じる実践が観光地としてのブランディングになれば」と、受け入れ側ができることにポイントを置いた。
アンバサダーのきいやま商店・大ちゃんさんは「全国各地でライブやイベントをしているので、MCとかでツーリストシップを話していきたい」と意気込みを語った。
市観光文化課は石垣市観光交流協会青年部と連携して「ツーリストシップ石垣島4ヶ条」の周知を図る。8月1日の観光の日イベントで○×クイズをしたり、宿泊施設やクルーズ船バースの案内所にパンフレットを設置したりしていく。
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