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デンサ節 郷土の誇り 竹富町大会

第21回デンサ節大会で出場者の情緒豊かなデンサ節に拍手を送る観客=いずれも22日、中野わいわいホール

第21回デンサ節大会で出場者の情緒豊かなデンサ節に拍手を送る観客=いずれも22日、中野わいわいホール

一般の部で最優秀賞を受賞した宮良あゆみさん

子どもの部で最優秀賞を受賞した宜間正龍さん

宮良さんが最優秀賞 子どもの部は宜間さん受賞

 【西表】第21回竹富町デンサ節大会(竹富町民俗芸能連合保存会主催、竹富町・同教育委員会共催)が22日、上原の中野わいわいホールで開かれた。各島の公民館代表や学校代表、一般公募の23人がデンサ節にのせて情緒豊かな歌声を披露。高校生を含む一般の部は宮良あゆみさん(24)=石垣=、小中学生対象の子どもの部は宜間正龍さん(12、登野城小6年)が最優秀賞を受賞した。

 デンサ節は故・宮良里賢氏が1768年頃に作詞作曲した沖縄三大教訓歌の一つとして知られる。八重山で広く歌い継がれているデンサ節の継承・発展が目的。「デンサ節ぬ心ゆいつぬ世までん」をテーマに開催している。

 一般の部に19人、子どもの部に4人がそれぞれ出場。デンサ節発祥の地の上原公民館からは、予選会を勝ち抜いた真謝美帆さんが出場し、一句一句に思いを込めて情感豊かに歌った。

 役場代表では干立出身の宜間正八さんが息子の正龍さんと親子で共演。第1回大会に出場した天国の父に歌声を届けた。

 竹富町民俗芸能保存会会長の宮里彦一実行委員長は「情緒豊かなデンサ節を郷土の誇りとし、その心を後世に正しく継承発展させることが責務。日頃の練習の成果を存分に発揮してほしい」とエール。前泊正人町長も「県の代表的な教訓歌のデンサ節を郷土の誇りとして正しく継承することで、郷土愛につなげてほしい」と述べた。

 審査の合間には佐事安弘教育長がデンサ節を披露。上原婦人会による舞踊や前回チャンピオンの眞謝マリナさんによる独唱が行われ、大会を盛り上げた。

 各島から選出された7人の審査委員が、声量・声質、タノール、発音・調子などを審査。大浜修審査委員長は「デンサ節は全て教訓歌。親への感謝や戒めの節など、とぅばらーまと同じように歌う人が主であることを理解し、自分の気持ちを心から出して歌えていた。日頃から宮良里賢翁の気持ちになって自分でつくったり、口ずさんだりしてほしい」と鼓舞した。

 今大会では、ライブ配信も行われた。

 最優秀賞以外の受賞者は次の皆さん。

 【一般の部】

 ▽優秀賞=松原空飛(小浜)▽優良賞=笹路香織(一般)▽努力賞=前石野明信(波照間)▽奨励賞=真謝美帆(上原)

 【子どもの部】

 ▽優秀賞=金津葵咲(鳩間)▽優良賞=江袋李音(西表)▽努力賞=新里睦月(黒島)

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