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入植70周年の節目祝う 兼城地区

万歳三唱で兼城集落の発展を誓う出席者ら=22日夕、兼城公民館屋外会場

万歳三唱で兼城集落の発展を誓う出席者ら=22日夕、兼城公民館屋外会場

野底兼城入植70周年記念式典で式辞を述べる志喜屋安正期成会長=22日夕、兼城公民館屋外会場

開拓・発展させた先人に感謝

 1954(昭和29)年6月21日に沖縄本島各地域や旧大浜町(宮良)から石垣市野底の兼城に入植して70年周年を記念する式典・祝賀会(野底兼城入植70周年記念事業期成会主催)が22日夕、兼城公民館屋外会場で開催された。出席者たちは、琉球政府の移民計画で新しい生活を夢見て兼城地区を切り開いた先遣隊や地域の発展に尽力した先人たちに感謝し、兼城集落の歴史を後世に伝え開拓の灯が消えないよう努めていくことを誓った。

 兼城集落は1954年、本島の兼城村(現・糸満市)、東風平村、小禄村、西原町、首里市、那覇市、大宜味村、石垣島の大浜町などから先遣隊28人が入植。公民館によると、兼城地区に合宿所を建てて共同生活をしながら29所帯分の家を建築。翌55年に家族を呼び集落が形成されたという。現在は県内外や海外からの移住者も増えて27世帯が暮らす。

 期成会の志喜屋安正会長は式辞で「入植70周年が未来への新たなスタートとして、自然を大切にしながら誰もが互いを尊重し、支え合う活力に満ちた多様性のある地域にしていきたい」と決意を新たにした。

 兼城公民館の我喜屋隆館長は「一時期は世帯数が一桁に落ち込んだこともあったが、入植当時の数に近づきつつある。先人たちが切り開いた兼城を今後どのようにもっていくのか。今に生きる私たちが真剣に取り組まないといけない。行政が行う北西部の振興計画に積極的に参加して、活性化させよう」と地域の発展を願った。

 式典では、入植1世・山城シズ子さん(92)へ入植功労者表彰、高額寄付者への感謝状贈呈、中山義隆石垣市長が祝辞を述べた。

 祝賀会は志喜屋会長らによる座開き、㈱ユーグレナ出雲充代表のあいさつ、入植3世の満月太鼓ばやしがあった。

 感謝状受賞者は次の皆さん(敬称略)。

 ▽団体=㈱ゆいホール、㈱ユーグレナ、八重山殖産㈱、水質管理サービス㈲、石垣環研㈲▽個人=志喜屋清、出雲充、椋本充士、王滝志雲、志喜屋安正、川満啓

  • タグ: 入植70周年
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