ことしもRD実施へ 防衛省
- 2024年06月22日
- 政治・行政
防衛省・陸上幕僚監部(陸幕)は21日、米海兵隊と陸上自衛隊の実動訓練(レゾリュート・ドラゴン、RD)を与那国駐屯地と石垣駐屯地を含む沖縄・九州などの米軍や自衛隊施設で実施すると発表した。訓練期間は、ことし7月28日~8月7日。米海兵隊と国内最大規模の共同訓練(RD)は、昨年10月に続き与那国、石垣で2回目。今後も訓練が恒常化する可能性がある。使用地域は確定していないが、今回も陸自の輸送機「V22オスプレイ」を訓練で使う予定。
陸幕によると、訓練場所は山口、熊本、大分、佐賀、沖縄の4県。自衛隊は、ことし3月に新編した第2特科団7地対艦ミサイル連隊(沖縄・勝連)が初参加する。
訓練で米海兵隊は、対中国を念頭に島しょ防衛作戦において与那国島や石垣島などに部隊を分散配置し、移動を繰り返しながら攻撃する「機動展開前線基地作戦(EABO)」、陸自は領域横断作戦(CDO)を踏まえて、連携強化や対処能力向上を図る。
日米合同委員会の合意資料によると、与那国、石垣両駐屯地は日米地位協定第2条4項に基づき期間限定で使用が承認された。使用期間は7月22日~8月14日まで。
昨年のRD23は両駐屯地に指揮所が設置され、新石垣空港には県内で初めて陸自オスプレイが飛来、患者輸送訓練を行った。陸自駐屯地を臨時の前線基地に位置づけて米海兵隊が移動式防空レーダーを展開した。
八重山で自衛隊と米軍の共同訓練は2022年の「キーン・ソード23」が初めて。その際、陸自戦闘車両が県内で初めて公道を走行。今後も地域住民への説明なしに訓練が繰り返されるとみられる。
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