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きょうは15日から始まった「世界アルバトロスデー…

 きょうは15日から始まった「世界アルバトロスデー&シーバードウイーク」の最終日。日本の絶滅が危惧される海鳥を保全しようと東邦大学名誉教授の長谷川博氏らによって呼びかけられたのが始まりだ▼石垣市では、2021年に別種として論文が発表されたセンカクアホウドリや絶滅危惧種のコアジサシ、ベニアジサシ、エリグロアジサシなどが繁殖している。どれも希少種で環境省により保護が進められている▼南ぬ浜町では、そのコアジサシが繁殖していた(本紙9日付)が、残念ながらその後の工事で全滅した。同所では昨年も人間の活動で巣が破壊されており、2年連続の受難▼石垣島で子育てするアジサシの仲間は、南半球からはるばるやってくる。長い翼と尾羽を翻しながら青い海の上を飛び回るその姿は、沖縄の豊かな自然を象徴する▼環境保護は人類存続の基盤。自然環境は生存に不可欠な食料や水、空気の源。なくなったり汚れたりしたら社会に甚大な被害をもたらす。環境破壊を最小限に抑える対策が必要不可欠だ▼望ましいのは環境保護と経済発展の両立。短期的な利益のみを追求するのではなく、長期的な視点に立つ必要がある。環境保護と社会活動のバランスをとり、持続可能な発展を目指すには、自然を知ることが第一歩だ。(立松聖久)

 

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