労災ゼロへ決意新た
「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」をスローガンに展開される全国安全週間(7月1日~7日)を前に2024年度第32回八重山地区安全大会(沖縄県労働基準協会八重山支部など主催)が19日、石垣市民会館中ホールで開催された。多くの建設関係者らが参加し、大会宣言を採択。安全確認の徹底と労働災害ゼロ実現に向けた決意を新たにした。冒頭、労働災害で亡くなった人へ黙とうしたほか、建災防沖縄県支部八重山分会安全指導員らによる指差唱和が行われた。
宮良博文大会実行委員長は「労災のない安心して働ける職場環境を実現することは全ての働く人の願いだ。八重山地区から一人の被災者も出さないという決意で取り組んでいこう」と呼びかけた。
八重山労働基準監督署の渋谷雄太署長は「労働災害による4日以上の休業4日以上の死傷者数は2021年から急増。23年はコロナウイルス感染症を除いても過去最多の72件発生している。労使が一体となって危険に気づき、その芽を摘み取ってほしい」と述べた。
八重山警察署の仲里鍛署長は「県内では全国的にみて飲酒運転が多く、八重山管内でも検挙が後を絶たない。一部は早朝、職場への出勤途中に検挙されている。飲酒運転を絶対にしない、させないことが重要。労働災害を防止するためにも適正飲酒に努めてほしい」と安全管理を訴えた。
八重山労働基準監督署労働基準監督官の田村陽介氏から安全週間の趣旨説明が行われた後、大会宣言が紫電舎の長田麗菜氏により読み上げられた。
事業所表彰では、安全衛生面における成績が極めて高い水準に達し、ほかの模範となるとして國光建設(新里一支代表取締役)と双葉建機(山本耕平代表取締役)が選ばれ、宮良大会実行委員長から賞状と記念品が手渡された。
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