全国で高齢ドライバーの交通事故が後を絶たず…
- 2024年06月20日
- 不連続線
全国で高齢ドライバーの交通事故が後を絶たず、免許返納などの対策が叫ばれている。だが、地域によって普段の生活の足として車が必要な所もあり、返納がなかなか進まない実情もある▼八重山も生活の足として車が必要な地域だ。電車やバスなど交通網が発達した都会とは違い、車社会の地方で車は必需品。高齢ドライバーも多く、免許を返納することは移動手段を失い、高齢者の外出機会の減少につながるだけに、返納は簡単ではない▼車に代わる高齢者の移動の足として増えているのが電動の「シニアカー」。石垣市内でも見かけることが多い。運転に免許は不要で、最高速度も時速6㌔と大人の早歩き程度。操作性がシンプルで、ちょっとした荷物も積めるため、近距離ならこれで十分だ▼道路交通法で走行は歩行者と同じ歩道。筆者も運転したことがあるが、傾斜地でのハンドル操作や脱輪に注意が必要だが、狭い歩道でも通れ、平たんな路面は快適だ▼ただ、全国でシニアカーの普及により事故も増え、死亡事故も高い確率で起きているというから運転には注意が必要だ▼石垣市内では集落内など歩道の無い道路を走行するケースが多い。交差点などで車との出会いがしらの事故を防ぐためにも、双方に交通ルールを守った安全な運転が求められる。(下野宏一)
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