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八商工に感謝状 市消防本部

迅速かつ適切な対応が人命救助につながり、市消防本部から感謝状を受ける八重山商工高校の仲山久美子校長ら=18日午前、同校

迅速かつ適切な対応が人命救助につながり、市消防本部から感謝状を受ける八重山商工高校の仲山久美子校長ら=18日午前、同校

心肺停止の教諭を救助

 八重山商工高校(仲山久美子校長)で男性教諭が心筋梗塞で倒れた際、周囲にいた職員の迅速・適切な対応が人命救助につながったとして、石垣市消防本部(東崎原学消防長)が18日、同校に感謝状を贈呈した。

 4月15日5時54分ごろ、給食室で男性教諭が突然倒れ、心肺停止状態に。その場にいた教職員が119番に通報し、神村智子教頭と養護教諭が交互に胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行い、自動体外式除細動器(AED)で電気ショックを与えた。1回目で反応があり、2回目は必要なかったため救急車が到着するまで胸骨圧迫を続けた。

 男性教諭は市内の病院を経由し、その日のうちに沖縄本島の病院に搬送され、2週間後に社会復帰した。

 同校校長室で行われた感謝状贈呈式で東崎原消防長は「職員一同の適切な行動で救命することができた」と感謝、「今回の事例を市民に周知し、救急保護およびAED、同校も登録している市民救急ステーションの認知や普及を図ることで救命率の向上に努めていきたい」と述べた。

 仲山校長は「日ごろ訓練していることを迷うことなく、また訓練以上のことができ、一命をとりとめることができた。学校が安心安全な場所であるには救急救命は重要なこと。職員誰もができる体制がとれるよう毎年の訓練の重要さを改めて感じた。今後も学校内外で生徒職員が率先して救急救命の行動ができるようにしていきたい」と述べた。

 同学校では毎年夏休みにAED講習を行っているが、職員から要望があり、今年は4月の春休み期間中に実施していた。

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