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県議選の夜は那覇でタクシーに乗った…

 県議選の夜は那覇でタクシーに乗った。「選挙の日だと利用者は多いですか」。運転手に聞くと「昔は事務所をまわってタダ酒を飲む人もいたが、今はいろいろ厳しいから客は昔より少ない」と言い、懐かしんでいた▼その県議選は驚きの連続だった。国政で逆風となっている野党の自民は大物政治家を呼ばず、党派色を薄めた選挙を展開、候補者全員が当選した。与党は改選前から4議席減の20議席で、与党少数のねじれ議会となる▼大敗した与党系は人選の調整不足が敗因の一つ。ある選挙区では社民と立憲民主の候補者が競合して共倒れ。さらに別の選挙区では結果的に泡沫だった候補者に二千票弱も得票され、涙を飲んだ与党系もいた▼お隣の宮古島市区では定数2の選挙区に保守2、革新1人が出馬。保守2人に公明推薦がつく分裂選に突入した。ふつう革新系は安定した選挙戦を迎えるが、保守が2議席を奪取。番狂わせとなった▼当確速報を眺めていた与党関係者は「宮古が想定外過ぎる。与党が24議席を割る」と嘆く。選挙は何が起こるかわからない▼これまで、県議会の予算審議で大きな議論となったのは、辺野古関連の裁判費用や県ワシントン事務所経費など。今後は給食費無償化も議論が本格化しそう。波乱含みの6月定例会はもうすぐ開会。(玉津盛昭)

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