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平和への誓い 波照間から 小中学生「星になったこどもたち」合唱

「星になったこどもたち」を合唱する波照間小中の児童生徒=15日午前、波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑前(波照間通信員撮影)

「星になったこどもたち」を合唱する波照間小中の児童生徒=15日午前、波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑前(波照間通信員撮影)

感謝状受賞者と期成会役員ら(波照間通信員撮影)

戦争マラリア犠牲者慰霊之碑の建立式典

 【波照間】学童慰霊碑に隣接して波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑とソテツ感謝之碑、戦争家畜殺生之碑を建立した忘勿石之碑修復・波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会(内原勲会長)は15日、現地で記念式典と慰霊祭を行った。碑文に刻まれた「私達は、この史実を決して忘れてはならない」との思いを共有した。

 この日は石垣発波照間行きの第1・2便が欠航したため、記念式と慰霊祭には事前に現地入りしていた期成会のメンバーらと地元住民が参列した。

 式典で石碑の除幕を行った後、内原会長は「この碑が平和教育の礎石として生かされることを願い、戦争マラリアの史実を語り継ぎ、非戦の願いと恒久平和創造を波照間島から発信しよう」と呼びかけた。工事関係者と高額寄付者に感謝状を贈呈した。

 慰霊祭では全員で黙とうをした後、献花を行った。軍命で西表島に強制疎開させられてマラリアの犠牲になった住民を追悼するとともに戦争で犠牲になった家畜の霊を弔い、西表島から帰島後の食糧難時に命をつないだソテツに感謝をささげた。

 波照間小中学校の児童生徒が平和への誓いを朗読。このうち小学1・2年生は「戦争をしません。地球を守ります。大人になったとき、戦争のことを伝えられるように、自分たちにできることを一生懸命していきます」と誓った。児童生徒全員で「星になったこどもたち」も合唱した。

 島には戦争マラリアで命を落とした住民らを慰霊する碑がなかったため、期成会が忘勿石之碑(西表島南風見田海岸)の修復を機に慰霊碑とともにソテツ感謝之碑、戦争家畜殺生之碑の建立を計画し、3月31日に完成させた。

 これらの碑は波照間港から学校に通じる道路「しぃびらはなみち」沿いの小高い丘にあり、西表島南風見田海岸の忘勿石之碑に相対していることから、期成会は「忘勿石を望む丘」と名付けた。

【感謝状受賞者】

 ▽工事関係者=㈲石波建設(前盛進代表)、㈲石垣島石材(成底究馬代表)、㈲沖縄国際海運(上勢頭保代表)、登野原設計室(登野原薫代表)

 ▽高額寄付者=中島信子、桃原用昇、岸田栄美、内原勲、慶田盛安三、大泊孝、草薙正己、識名史男、識名量史、高嶺善伸、新城辰生、乾成子、中野令子、故・前盛善子、コヤマナオキ、石原明美、茨木敏子、㈲丸栄タイル商会(州鎌馨代表)、㈱エーデルワイス(比屋根祥行社長)、㈱大米建設八重山支店(桜井忠男支店長)、波照間製糖㈱(西村憲社長)、仲底モータース(仲底善市代表)、マリンレジャー金盛(金盛良克代表)、西表造園土木(金盛浩二代表)

  • タグ: 波照間戦争マラリア
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