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石垣市議会 3時間空転

休憩中に応酬する内原氏(右)と中山市長(左)=14日午後、本会議場

休憩中に応酬する内原氏(右)と中山市長(左)=14日午後、本会議場

市長発言巡り紛糾

 6月定例石垣市議会(我喜屋隆次議長)は14日午後、3番目に登壇した内原英聡氏の一般質問で中山義隆市長の自席からの発言を巡って紛糾、内原氏と野党が退席した。打開に向けた調整に時間を要し、午後3時すぎから約3時間にわたって空転する異例の事態となった。この影響で4番目に予定されていた宮良操氏の一般質問は17日の最終本会議前に変更された。

 税務に関する一般質問の最中に内原氏が「いま市長は『お前の母ちゃん、出べそ』と言った」として批判すると、市長がすかさず「言っていない」と反論。その後、「言った」「言っていない」の水掛け論となり、与野党の怒号も加わって騒然となったため我喜屋議長が休憩に。

 内原氏は「不穏当発言の極み。名誉毀損もはなはただしい。あまりにもひどい。ふざけたことを言うな」と激怒し、野党側も中山市長に反発して退席した。

 中山市長は「私は『お前の母ちゃん、出べそ的な話ですよ』と言ったが、『お前の母ちゃん、出べそ』とは言っていない。内原議員が答弁もさせずに言いっぱなしなので、子どもがケンカして逃げる時といっしょ」と内原氏の質問の仕方を批判した。

 午後6時10分すぎの再開に当たって中山市長は「内原議員が答弁をさせずに次の質問に移ったので、子どもたちがケンカのときに言って逃げるイメージで『お前の母ちゃん、出べそみたいなことはするな』と発言したが、議会においても社会的にもふさわしくない言葉だと思うので発言を取り消したい。大変失礼いたしました」と陳謝した。

 内原氏も「最終本会議までに市長が指摘された部分の議事録からの削除を申し入れたい」と受け入れる考えを示した上で「長時間にわたって執行部、同僚議員、視聴者に対し心配をかけた。私も反省している」と述べた。

 一般質問を予定していた宮良氏は、その後に緊急質問と議会運営委員会が予定されていることから、17日への変更を申し入れ、認められた。

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