新設マリーナ整備へ 石垣港港湾計画改訂
- 2024年06月11日
- 政治・行政
石垣市は10日の6月定例石垣市議会一般質問で、改訂を目指す石垣港港湾計画の中で南ぬ浜町のクルーズ岸壁南側に整備するマリーナの収容船舶数を239隻と示した。マリーナ整備は2026年度以降に着工を計画している。仲嶺忠師氏が質問した。
市は現在、石垣港を利用している船舶数を613隻と算出。内訳は船だまり利用が434隻、係留場所の空き待ちが179隻。市の改訂港湾計画案では今後、613隻を新設マリーナ239隻、浜崎町239隻、フェリー埠頭6隻、登野城・美崎町船だまり114隻、新港地区物資補給岸壁15隻に振り分ける計画。
マリーナは、プレジャーボートなどを受け入れるため、新たに桟橋3基、交流厚生用地約8・8㌶を配置する。栗川智行港湾課長の答弁によると、マリーナ整備に向けた埋め立て工事は、今年度から国が直轄で着手。埋め立て後に市が防波堤などを新設する方針。
仲嶺氏は、クルーズ船のタグボート待機場所をマリーナ内に整備するよう求め、下地敏之建設部長は「タグボートの係留場所は必要。バース整備の中で事業者と調整を進めたい」述べた。
港湾計画改訂案は、社会経済情勢の変化などに対応するため2030年代半ばを目標に、世界とつながり豊かな自然との共栄を基本理念に、八重山の暮らしを力強く支える港、にぎわいを作り続ける美しい港、全ての人の暮らしを守る港、豊かな自然と調和した持続可能な港を方針として作業を進めている。
主な計画は▽貨物の取り扱い量増加、船舶の大型化、荷捌き施設や保管施設などの不足、狭隘化に対応するため、南ぬ浜町新港地区に大型貨物船が利用可能な岸壁の耐震強化整備▽同地区において交通の円滑化を図るため臨港交通施設の追加、一部延伸▽海洋レクリエーションの需要などに対応するため新たなマリーナ施設の整備▽浜崎町地区の西側に新たな海面土砂処分場整備―の4点。
土砂処分地の埋め立て面積は約15・4㌶。埋め立て土量は、南ぬ浜町のかさ上げ土砂撤去分や新たなクルーズ船バース整備で発生する土砂約144万6千立方㍍を想定している。
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