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政府は台湾有事など「武力攻撃予測事態」に備え…

 政府は台湾有事など「武力攻撃予測事態」に備え、九州地方知事会議で先島5市町村住民の避難先を提示した。行き先は示されたが、情報は小出しで全体像がまるで見えない▼石垣市は山口、福岡、大分の3県。竹富町が長崎、与那国町は佐賀県、宮古島市が福岡、熊本、宮崎、鹿児島4県、多良間村が熊本県。多良間村だけは先行モデルとして熊本県八代市に避難するモデル計画が先行して進められている▼不安がよぎる。居住地別避難を厳密にすれば親世帯と子世帯が別々に「泣き別れ避難」になる心配が。日ごろ別世帯で暮らす家族は避難先では会えなくなるかも▼情報はこれまでもずっと「小出し」だった。いわく「空路6日全員避難」「持ち物はリュック一つ」「避難受け入れは1カ月」▼これでは避難先の暮らしのありようが何にも見えない。「避難しない(できない)」選択肢はあるのか。「島のライフラインは機能するか」「シェルターに入れてもらえるのか」「牧場の牛馬の餌やりは」「2カ月目からの避難生活はどうなるのか」▼そもそもの疑問。戦場は宮古・八重山だけか。嘉手納米軍基地は、岩国は、横田は、三沢は安全か。有事にさせない外交努力は? 何より怖いのは「避難計画慣れ」。何も知らされぬまま「詳しくは本番で」なんて嫌だ。(慶田盛伸)

 

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