数日前のNHK「あさイチ」で、「自分応援…
- 2024年06月01日
- 不連続線
数日前のNHK「あさイチ」で、「自分応援ソング」をテーマに、視聴者から寄せられたやる気アップの数々が流れていた。そんな曲の条件の一つとして、サビや終盤に向かって徐々に盛り上がっていくことが挙げられていた。代表例はクラシックの名曲「ボレロ」。たまたま前日に聴いていたので興味深かった▼静寂の中に小太鼓の小刻みなリズム。最初に登場するフルートが優しい旋律を奏でる。その後も管楽器が続く。フルートよりちょっと高い音、ちょっと低い音、次はまた高い音、さらに太い音。音楽に詳しくないので、そんな表現しかできないが、素人にも管楽器の特徴と魅力が分かる▼その間も小太鼓は一貫して同じリズムを刻み続ける。管楽器に弦楽器、打楽器が加わって重層的に。すべての楽器がそれぞれ支え合い、一つにまとまってクライマックスを迎える▼聴いていると、さまざまな集合体にもあてはまるよう気が。社会、会社、学校、クラス、サークルなどに属する人は十人十色、千差万別▼うまく説明できないが、みんなが同じ方向に向かいながら個性を発揮し、それを尊重して支え合い、それぞれが100%の力を出し切って融合する。そんな感じ ▼ボレロからは、個性の調和が生み出すダイナミズムも伝わってくる。 (比嘉盛友)
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