今年度で桃里配水池完成 石垣島国営土地改良事業
- 2024年05月30日
- 社会・経済
北部への送水可能に
2014年度から石垣島国営土地改良事業(2期)を実施している沖縄総合事務局石垣島農業水利事業所は、2024年度以降の実施事業として、北部地域への送水に向け22年度から整備を進めている桃里配水池の完成と大浦3号・4号送水路の施工を予定する。老朽化が進む施設の更新として二又揚水機場の建屋の改修とポンプ設備の更新工事にも着手する。石垣市役所で29日開かれた24年度石垣島国営土地改良事業推進協議会(会長・中山義隆市長)の総会で報告した。
同国営事業は、北西部の水源未整備地域に農業用水を供給するためのもので、送水路敷設工事や配水池造成などが14年度から2028年度までの予定で実施されている。
総事業費362億2600万円のうち、今年度は石垣島農業水利事業(国営)として総額21億8千万円を予定する。11件の工事発注を計画し、8件は契約終了、残り3件も8月までには発注を完了する見込みで。これまでに投入した事業費は今年度分を含め210億7100万円、予算ベースで進捗率58・1%となる見通し。
ほ場の区画整理やかんがい施設整備などについては関連事業の県営、市営の両事業で行い、24年度は県営8地区390・6㌶、市営8地区102・9㌶の計493・5㌶で実施。事業費は合わせて15億5355万円を予定する。
総会では、国営土地改良事業と国営関連事業推進に関する国への要請書を確認。今年度は、6月19日から2日間の日程で中山市長ら役員が関係省庁を訪ねて予算確保を要請する。
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