芸能関係のイベント取材の際に、高校時代の…
- 2024年05月29日
- 不連続線
芸能関係のイベント取材の際に、高校時代の同級生が声をかけてきた。しばらく話すと「もしかして芸能に詳しいの?」とたずねられた▼誤解している人もいると思うが、記者は何でも知っているわけじゃない。知らないことを知ろうとしているだけ。だから記者は「この企画の意義はなんですか」「今後はどうなるんですか」といったことばかり聞く。知らないことを前提で仕事をしている▼つい先日、沖縄県教職員採用説明会を取材する機会があった。直近の教育界の課題は、時間外勤務と精神疾患の病気休職といったところ。なかでも、精神を病んだ休職者は2022年度に200人を超えている▼16年間のブランクをへて採用された中学校教師は講話で、教職を続ける上での心構えを語った。これが言えれば定年まで頑張れる奇跡のフレーズは「こんな時は、どうすればいいでしょうか?」だった▼「この一言で解決策がみえてくる。教員はモチベーションがマックスで、教えることに喜びを感じる人しかいない。声を掛けたらアドバイスをもらえる」▼質問ばかりする記者と違い、教員の一部には「ばかにされる」「一人でもできる」といった葛藤から、周囲の人に聞けないのかもしれない。一人で抱え込まず助言を求めることの大切さを再認識できた。(玉津盛昭)
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