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エマニュエル駐日米大使が17日、在沖米軍トップを伴って米軍機で…

 エマニュエル駐日米大使が17日、在沖米軍トップを伴って米軍機で与那国島を初来訪した。中国を念頭にした日米連携強化の中、メディアの注目を集めた▼「中国がこの圏域で漁をして経済的な恩恵を受け、与那国の漁師にアクセスを許さないことは間違っている」(本紙19日付8面)との大使発言に耳を疑った。中国批判の材料に一つに挙げたのだろう。その後訪ねた久部良漁港で地元漁業者から「台湾漁船の方が多い」と指摘されても、あまり関心を示さなかったようである▼漁業者が言う台湾漁船とは、2013年4月の日台漁業取り決め以降に与那国、八重山両漁協の漁船に影響を与えている外国漁船のことである▼同取り決めでは日本と台湾との間に互いに相手の法令を適用しない海域が設定された。八重山の漁業者から猛反発を招いたが、同取り決め以降は現在も台湾漁船が八重山漁船の安全操業を脅かすようになっているのだ▼与那国の漁業者が訴えたのはそのことである。このため、国の拠出金で運営される沖縄県漁業振興基金に外国漁船操業等調査・監視事業が取り決め後に設けられ、同事業を行う漁業者に助成金が支払われるようになっている▼米国代表の最高外交官である大使が、こうした実態を把握していないのだろうか。(比嘉盛友)

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