石垣市 競技施設にAIカメラ 自動配信システム導入へ
AIカメラS3(左)とズームアップや上下左右に動作できるカメラPTZ(右)=23日午前、石垣市役所
「スポーツDXによる地域コミュニティ活性化を目指した取り組み『マチスポ』に関する包括連携協定」を締結した(右から)NTT西日本沖縄支店の古江健太郎支店長、中山義隆市長、NTTSpоrtictの中村正敏社長=23日、石垣市役所庁議室
石垣市は総合体育館(メインアリーナ)とサッカーパークあかんま、ロートスタジアム石垣にAI(人工知能)動画カメラなどを設置して運動競技やマーチング演奏を自動配信するシステムを試験的に導入する。早ければ6月から運用を開始する。AIシステムで各スポーツ大会、クラブや部活動の練習などをライブ配信するほか、自動撮影・編集動画をクラウドに保存し専用サイトから視聴もできる。地域イベント・スポーツ大会の発信力を強化し、体育施設の利便性向上で生涯スポーツ振興につなげ、地域コミュニティの活性化を図っていく。期間はことし12月31日まで。
市は2020年3月に市スポーツ推進計画を策定し、スポーツによる地域活性化の推進とスポーツ施設の有効活用・整備推進を掲げている。離島という地域特性からスポーツイベントへの集客やコミュニティ形成が課題だったが、NTTSpоrtictのAIカメラや配信システム、オンラインサポートなどの提供を受けて動画配信を行うことに。
具体的には「スポーツ自動映像化プラットフォーム」として撮影映像をAIが自動編集し、配信を行う。カメラは総合体育館に2~3台、ロートスタジアムに2台、あかんまに1台。プライバシーに配慮するため、出場・出演者の同意を得る。会場に足を運べない人も、専用アプリケーションやウェブ、配信サービスを通して視聴が可能。
今回の実証サービス提供に向け石垣市、NTT西日本、NTTSpоrtictは23日、「スポーツDXによる地域コミュニティ活性化を目指した取り組み『マチスポ』に関する包括連携協定」を締結した。NTT西日本はプロジェクトマネジメント、現地サポートを行う。
中山義隆市長は、デジタル技術の活用でスポーツの魅力をより多くの人に届けられるメリットを挙げたほか、「島の子どもたちが収録した練習を客観的に見て、より練習のレベルが上がり、県大会優勝や全国大会出場につながってほしい」と期待した。
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