石垣―台湾フェリー航路 韓国船、新たな候補に
総トン数、ナッチャンの2倍 今年中に選定目指す
石垣市が石垣港から台湾の基隆港間で就航を目指す定期航路開設事業の候補船に韓国の海運会社パンスターが所有する「パンスター・ドリーム」(2万1535㌧)を新たに加えると21日、石垣・基隆定期フェリー航路開設準備課が発表した。同課によると18日、韓国で中山義隆市長が同社のキム・ヒョンギョム会長と面談し、今後の方針について話し合ったという。市は今年1月、台湾からギリシャの会社に売却された高速フェリー「ナッチャン・レラ」(1万712㌧)も候補に挙げており、条件に合う船舶の選定を今年中に行う。
パンスター・ドリームは、1997年に三菱重工業下関造船所で建造。総トン数は2万1535㌧とナッチャン・レラの2倍程度となり、全長は160㍍、幅25㍍、高さ16・81㍍の4階建て。旅客定員は545人とナッチャン・レラの800人より少ないが、貨物の積載量は20フィートコンテナ180台分と大幅に増える。
基隆までは7~8時間とナッチャン・レラの4~5時間より長時間の航海を強いられるが、船内には大浴場やカフェ、レストラン、コンビニなどがあるほか、客室はスタンダードやロイヤルスイートなどを備える。
荷役設備としは、船首、船尾、サイドの3カ所にランプを装備している。
船体が大型化することで冬場の荒れた海でも航行することが可能だという。
同課の伊良皆高人主事は「客室にはさまざまなバリエーションがあるので修学旅行などでの利用も可能だ。料金は離島割を使った沖縄本島までの航空運賃を目安に考えている」と述べた。
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