那覇市の平和通り周辺を歩いていると…
- 2024年05月22日
- 不連続線
那覇市の平和通り周辺を歩いていると「こんばんは」と声を掛けられた。よくあるセールスだ。こちらも忙しい。無視して歩いた▼ところが営業マンも15㍍ほどついてきた。「すごいメンタルですね」。思わず笑って足を止めてしまった。声を掛けられて無視することは、けっこう難しい▼かなり肝っ玉が据わっている人もいる。テレビ報道をみると、ある野球関係者はメディアの問いかけにも微動だにせず歩き続けた。表情を確認するもピクリとも動かない。「裁判で語るから話す必要はない」という意思の表れなのか▼自治体の首長も無視を決め込むことがある。与那国町の糸数健一町長は、米国駐日大使が来島した感想をメディアに述べることなく立ち去った。体調不良という。一言もコメントしないことは大使も驚きだったようだ。職員はコメントを求めて町役場に集まった報道陣に「公務妨害」と言った(18日付紙面)▼ちなみに玉城デニー知事は14日~17日まで新型コロナ感染で自宅療養していた。この間、メディアの要望に応じて知事コメントをいくつか出している。部下職員が原稿を準備し、知事の了承を得て発出するのだろう▼取材拒否したり公務妨害と言ったりする町役場の現状だが、公人や公的機関としてどちらが適切か言うまでもない。(玉津盛昭)
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