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離島振興へ2氏討論

公開討論後、握手をする大浜一郎氏(左)と次呂久成崇氏=19日夜、石垣市民会館大ホール

公開討論後、握手をする大浜一郎氏(左)と次呂久成崇氏=19日夜、石垣市民会館大ホール

持続可能な観光開発を

 沖縄県議会議員選挙(6月7日告示、同16日投開票)の石垣市区(定数2)に出馬を予定しているいずれも現職2期の大浜一郎氏(62)=自民公認、公明推薦=、次呂久成崇氏(50)=無所属、立民、社民、共産推薦=は19日、石垣市民会館で開かれた公開討論会(八重山青年会議所主催)に参加した。物価や輸送コストの高騰対策について、それぞれ「島と島間の輸送コストが高く、新たな軽減策が必要」「割高な生活コストの低減で、定住条件の整備を図る」などと意を語った。

 両氏は離島振興へ経済、インフラ、医療・福祉、雇用、定住条件など各分野で課題を挙げた。

 燃料や物資、輸送費などのコスト高騰に対し、大浜氏は建築資材の高騰が賃貸住宅の家賃に価格転嫁されている点に触れて「小規模離島は、住宅が造りにくく子どもが増えても住めない状況。公的な住宅整備が求められる」と指摘した。

 次呂久氏は、日用生活品、ガソリンなどの高騰で苦境の声が届いているとして「喫緊の課題は生活・物流コストの軽減だと考える。住民が安心安全に暮らせることに満足できることが大事だ」と訴えた。

 両氏は八重山諸島の持続可能な観光開発についても討論した。

 次呂久氏は、施設など新たな開発ではなく豊かな自然や伝統文化を資源として地元が再認識し、公民館や住民、郷友会など現場の声を聞いて施策に反映させていくことが「持続可能な観光開発だ」との考えを述べた。

 大浜氏は、東京並みの施設を造る必要はないとし、重要なのは観光産業で経済が回っていくことを強調。観光客が八重山で農林水産物など地元産品を消費することで「産業クラスター」の促進を目指す姿勢を示した。

 討論会は出馬の動機と基本理念、重要政策、一問一答、クロストークが行われ、石垣ケーブルテレビがライブ配信した。コーディネーターは石垣市出身の久貝克弘弁護士が務めた。

  • タグ: 県議選
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