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ドライヤーを使っていた息子が「ビリっと来た…

 ドライヤーを使っていた息子が「ビリっと来た」と訴えてきた。見ると、持ち手に近いコードから銅線が1本突き出ていた。それに感電したのだろう、「ちゅーじたーるな」と説明した▼「チュージル」という言葉を使うのは久々。昔は差し込みプラグから銅線がはみ出て感電することがたまにあった。そんなときは、ネジを緩めてふたを開け、銅線をねじり合わせて刃の部分に固定したものだ▼でも今はプラグは開け閉めのできない一体型がほとんどで、感電することもなくなった。ドライヤーは安物買いの銭失いだったかと後悔しつつ、チュージルという言葉になつかしさを覚えた▼そこで沖縄語辞典(国立国語研究所編)を引いてみた。が、それらしき単語が見当たらない。日本語から調べることのできる索引にも「感電」がない。電気が体に「通じる」から転じた俗語なのだろうか。首をかしげながら、最近耳にしなくなった言葉に思いを巡らせてみた▼例えば「ガラスマガイ」。これは同辞典に「手足の指などの筋肉がひきつって痛むこと」とある。筆者も50歳を過ぎ、この症状に悩まされていることしばしば。「アガガ ガラスマガイ」と発している▼年々、方言を話せる世代が少なくなっている。知っている言葉はパチナイ使おう。(比嘉盛友)

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